下の子が生まれたため、3歳の上の子用にジュニアシート選びを開始しました。
3歳になったらチャイルドシートよりもコンパクトで安いジュニアシートに乗れる!そう思っていましたが、年齢はあくまでも目安で、大事なのは身長と体重だと知りました。うちはちびっ子なので身長100㎝、体重15kgに到達するのはおそらく4歳になってから。
しかし、保育園の送迎目的でもう一台の車にもサブでつけておきたい。
悩んだ末に、我が家は、1歳から使えるロングユーズタイプのジュニアシートの購入に至りました。
安全性は?どう選んだらいい?迷いに迷ったので、同じく悩んでいる方の参考になればと思います。
チャイルドモード付のジュニアシート選びの安全基準
我が家はジュニアシートの安全性を重視して購入したので、チャイルドシートの安全評価を参考にしました。
実は、学童用(ハイバックモードやブースターモードのみ)ジュニアシートの公式な安全基準はありません。
なぜかというと、チャイルドシートと異なり、子ども本人の重さでシートを固定し、ジュニアシートでかさ増しされた座高ごと大人用のシートベルトを締めます。
つまり、ジュニアシートは丈をかさましする道具に過ぎず、子ども本人の「身長100㎝以上」「体重15㎏」(平均的には4歳)の規定をしっかりと守ることが、安全性にかかわる重要ポイントということらしいのです。
国土交通省チャイルドシートアセスメント
もっとも参考にしたのは、国が発表しているチャイルドシートに関するホームページです。
https://www.mlit.go.jp/jidosha/child/
ジュニアモードで使用する場合に限り、国土交通省で安全性能のアセスメントが発表されており、こちらのパンフレットに安全性評価が掲載されています。
毎年?更新されているようなので必ずホームページから最新版をチェックしてください。なかには、「推奨せず」と評価しているものもあるので購入しようとしているシートはどうなのか、一度目を通してみることをおすすめします。
ちなみに、こちらには自動車の安全性能の実験結果も掲載されていました。
Eマーク
国土交通省は安全基準を満たしたチャイルドシートに添付されるEマークのある製品を選ぶことを推奨しています。
i-Size(R129)
これは購入後に知ってしまったのですが、チャイルドシートにはi-Size(R129)という新基準が出ているそうです。
今まではR44という安全基準が採用されていました。変更点は以下のとおりです。
1.「後ろ向き」取り付けの義務期間を生後15カ月未満までに延長
未熟な赤ちゃんの体を守るため、これまで後ろ向きシートは生後12カ月頃までだったのに対して「R129/ i-SIZE)」では生後15カ月未満まで後ろ向きシート装着が義務化されました。2.「側面衝撃」対策を強化
従来の安全基準では、前後からの衝突についての試験は導入されていましたが、「R129/ i-SIZE」では側面の衝突についての試験も追加されました。より審査基準が厳しくなったということですね。3.装着基準が「身長」に変更
従来は体重が基準でしたが、体重を基準にしてしまうと、未熟なのに前向きに取り付けることでフィット感がないことも多かったので、個人差があまりない身長を基準にすることに変更されました。https://kosodatetown.mamafre.jp/archives/pickup/childseat_r129_i-size/2/
加えて、R129ではシートベルトタイプのチャイルドシートは除外され、ISOFIXタイプしか合格できないとされていました。
R129はチャイルドモード付のジュニアシートに関する基準ではありませんが、国土交通省の試験よりも厳しい印象を受けたので「側面衝撃対応」「ISOFIX固定」はジュニアシートの安全性を底上げするポイントになるのかなと思いました。
参考までに:昔のチャイルドシート基準
現在私が使用している、お下がりで譲り受けたチャイルドシートの表記です。
後向きでの使用は10kg未満、70cm未満、新生児から9ヶ月頃まで。前向きでの使用は9〜18kg未満、70〜100cm、9ヶ月頃〜4歳頃まででした。
いずれも身長や月齢は参考程度、体重メインの記載で新基準と大きく異なることがわかります。
子ども目線で考える
チャイルドモード・ハイバックモード・ブースターモードと分離できるタイプのジュニアシートは、座面の厚みが15cm程度しかないものが多いです。
チャイルドシートからジュニアシートを付け替えると、小さな子どもの場合は窓の外の景色が見づらくなる可能性があります。
子どもは外が大好きです。ドライブしながらはたらく車とすれ違って喜んだり、鳥が飛んでいるだけで興味津々だったり、大人以上に窓の外の景色は新鮮に感じているように思います。
ドライブ中にぐずったり、なんだか機嫌が悪いときは、もしかしたら外の景色が見えなくてつまらなく感じている可能性も。
特にトールタイプの車にチャイルドモードでジュニアシートを取り付けを考えている場合は、子どもの好奇心を邪魔しないよう一度、子ども目線で考えてみることをおすすめします。
我が家のジュニアシート選び
最終候補
我が家の場合、今回ジュニアシートを付けたいサブの車は年式が古くISOFIX不可。メインで使用している車はISOFIX対応です。でも、大きくなったらISOFIXの車に付け替えるかもしれないし、ISOFIXの方が固定しやすいし…とどちらの固定タイプを購入するかまず大きく悩みました。
そして、以下の3つを候補に絞りました。各ジュニアシートでいいなと思ったポイントです。
エールベベ パパット2
- 国土交通省チャイルドシートアセスメントの最高評価「優」
- ISOFIX固定で唯一、チャイルドモード/ハイバックモード/ブースターモードに分離できるタイプ(ただしブースターモードの固定はシートベルトのみ)。
- チャイルドモード時の肩ベルトが跳ね上がっていて乗せ降ろしが楽。この機能があるのチャイルドシートを使っているので、実際ジャンピングハーネスは使い勝手がいい。
- デニムブルーならネットで29800円、ポイント倍率が良いときなら手が届くお値段。
- たいていどこの店舗にもあり、実物が見れる。座面のクッションが硬くなくて良さそう。
アップリカ エアグルーヴ
- 国土交通省チャイルドシートアセスメント「良」。ISOFIX固定のアップリカのフォームフィットはパパットよりも高得点の「優」を得ているが予算外。「良」でもよく比較されるコンビのジョイトリップは「普」なので、こちらよりはいいのかなと妥協。
- シートベルト固定なので装着する車を選ばない。
- カップホルダー付き。
- たいていどこの店舗にもあり、実物が見れる。座面のクッション性はこちらもしっかりしていて良さそう。
リーマン ロングフィット3
- シートベルト固定タイプで唯一、国土交通省チャイルドシートアセスメントの最高評価「優」
- 候補の中で価格が最も安い(定価11180円、セール時9980円)
- シートベルト固定なので装着する車を選ばない。
決め手としたポイント
評価「優」「どの車にも使えるシートベルト固定」「価格」が決め手となり、我が家のジュニアシートはリーマンのロングフィット3に決めました。
実はリーマンのみ、実物を見ずに公式サイトから購入しました。
我が家の場合、保育園の送迎やスーパーへの買い物など、今のところサブ的な利用がメインです。近距離かつ、そこまでスピードを出すことはないだろうと判断。
現在、長距離ドライブは幼児用チャイルドシートを使用しているため、これが卒業になる頃=身長100㎝・体重15㎏の体格、を意味します。
ロングフィットをメインで使用する頃には、自重+身長でカバーできるのではないかと考えました。
なので、今はそこまで高価なものを買わなくてもいいのかなと。懐との相談も大事。
しかし、購入前にR129を知っていれば、頭部が側方からの衝撃にも強そうなエアグルーヴADを選んでいたかもしれません…。ISOFIXでの使用のみだったらISOFIX固定の中でも手が届くお値段のパパット2にしていたかもしれません。
まとめ
今回ジュニアシートを購入するにあたり
- 使用状況を想定すること(子ども目線含む)
- ISOFIX・シートベルトどちらの固定方式が自分たちには使いやすいか
- 安全性の評価を参考にする
- 懐と相談
の順番で考えるのが大切だと感じました。
いくら高評価のものを購入しても、使い方を守らないとその安全性能は発揮されません!確実に、自分が使いこなせるものを選ぶのが大事です。
買ってから知った情報もあり小さな後悔もしましたが、現在は満足のいく買い物ができたので良しとしています。