ふと家の木を眺めていてびっくり!
なんと息をひそめている鳩と目が合いました。
丈は2mもない小さなヒイラギの木です。位置は目線よりもやや低いところ。
どうしてこんなところに?
驚いて慌てて追い払いました。しかも、至近距離まで近づかないと逃げてくれません。
追い払うと、よく見ると卵が二つありました。卵を守っていたのですね。
鳩の被害も耳にするし駆除するべきなの?でも、なんだか駆除って可哀想とも思ったり。
色々調べた結果、鳩の巣をどうするか悩んだ我が家の出した答えです。
今から思えば予兆があった
事後の話になってしまいますが、巣を作られる前に気になった出来事はありました。
なぜか鳩をよく目にする
なんといってもこれです。
ヒイラギの木周辺に鳩の姿。鳩なんてこの住宅街で見かけた記憶はないにもかかわらずです。
鳴き声がする
ホーッホーホッホー♪という子供の頃に聞いたことのある懐かしい鳥の鳴き声がするなーと最近思っていました。
まさかこれがキジバトの求愛の歌とは知らず。
鳩に巣を作られ、ネットで調べているうちに声の主の正体を知りました。
羽が落ちている
庭先で子どもが鳥の羽(カラスではない小さめのグレーの羽)を拾ってきました。
今まで家の敷地内にどの鳥の羽も落ちていたことはありません。
ネット上には鳩駆除業者の情報がたくさん
鳩の巣ができた場合の対処が分からなかったのでまずはネットで検索。すると、まず出てくるのは駆除についての記事です。
検索上位の情報が一般常識なんだろうととらえてしまい、鳩は「駆除するもの」と頭の中がいっぱいに。
鳩の駆除は根気がいる、一度巣に選んだ場所から離れようとしない等書かれていたので、玄関を通るたびに追い払っていました。
鳩業者ってどうやって見つけたらいいんだろう、いくらかかるのだろうとネット検索魔になっていました。
幸運を運んでくれるキジバト
さらに調べ続けていたところ、ポジティブな情報も見受けられるようになりました。
我が家にやってきたのはキジバトという日本固有の鳩らしいです。
そして、キジバトは縁起がいい鳥だとか。
夫婦で子育てをするキジバトに巣を作られた家は、家内安全や夫婦円満を運んでもらえるとされ、風水上も鳥に巣を作られるのは最高らしいです。
また、鳥は本能的に火事ならない場所を選んで巣を作るということです。
言い伝えを信じるか信じないかは別として、わざわざ我が家を選んでくれた事に嬉しく感じました。
撤去するか見守るか
鳩の子育てを見守るとしたら、小さな子どもが庭で遊ぶので衛生面が最も心配でした。
しかし、マンションのベランダとは違い屋外なので雨が降れば糞など菌はある程度流れるという情報を目にしました。
3歳の子には、「鳩さんも赤ちゃんを育てているからびっくりさせないように遠くから応援してあげよう」と説明。近づかないようにすれば感染のリスクを防げると思い、もう卵をあたためていたので巣立ちまで見守ろうという結論に至りました。
しかし、いくら幸運を運んできてくれるとはいえ住み続けられても困るので、巣立った後は巣を撤去し、木も風通しよく剪定する予定です。
その後
親鳩がいない?!
キジバトは1羽で卵を温めていることがほとんどでしたが、1度だけ、夫婦で寄り添って巣にいる微笑ましい姿を見ることができました。
しかし数日後、巣に鳩の姿がありません。
なんとキジバトは卵を置いて出て行ってしまいました。
再びネットで調べると、特にキジバトは警戒心が強く観察されていると気づくと抱卵は諦めてしまうとのこと。そのため卵は一度に2つしか産まない上、巣もいつでも手放せるように簡素な作りをしているそうです。
そうとは知らず、私も夫も子どもも鳩が気になって毎日遠目から見ていました。
つい親しみをこめてしまいましたが、ペットではなく野生の鳩ですものね。かわいそうなことをしました。
さらに驚くことに、最初に2つあった卵が今は1つしかありません。
もう一つの卵はいずこへ?カラスや他の動物が持ち去ってしまったのでしょうか。
この1つはどうしよう…動物たちよ、どうせ持っていくなら2つともお願い!
お互いに悲しい結末になってしまいました。
役所に相談
卵を撤去するにも役所に申請です。勝手に処分すると懲役または罰金刑…。
鳩がもう来ないのならヒイラギをスッキリ剪定してあげたいと思い、どうしたらよいか尋ねに役所に相談に行きました。
事情を説明すると担当の方はとても親切に教えてくださいました。
申請書も受け取りました。これです。
駆除業者もこの書類を提出するそうです。
鳩駆除業者のサイトを見ていると「申請が大変」とよく書いてあります。
しかし、分からないところは窓口で教えてもらいながら一緒に記入できるので、時間さえあればそれほど手間ではありません。
卵の撤去の場合、許可が下りたら自分で取って「燃えるゴミ」に出すだけです。ごめんね、と思いながら…。
ですので、卵だけ片付けたい場合は料金を払って業者にお願いするよりも自分で申請し、撤去してしまうのが良いと思います。
ただし、半月程度経ち親鳩がいなくなったのを確認してから処分してください。
役所の方に教わったのですが、鳩が遠くから見ていることがあり、卵を守るために撤去中に襲ってくることがあるので注意が必要だそうです。
私は襲われずに済みました。
撤去した巣を見ると、たくさんの小枝が丸く組まれたとても可愛い巣でした。まるで芸術作品!
鳩駆除専門業者に依頼した方が良い場合
鳩の卵を実際に撤去して、もし生きている鳩自体やドバトを駆除したい場合は専門業者に依頼するのが安心かと思いました。
我が家にやってきたのはキジバトですが、ドバトというくちばしの付け根に白いこぶがあり、都会でよく見る鳩とは別物です。
ドバトは外来種で人慣れしていて、公園で餌付けするとたくさん集まってきたり、よくアパートのベランダに巣を作る鳩です。
高所など対策の難しい位置だったり、子を守っている鳩の目は真っ直ぐこちらを見ていて本当に襲ってきそうだったので…。
鳩被害を安全・綺麗に即解決【鳩110番】こちらの鳩110番では、個人のお宅では20,000円〜対応してくれるそうで見積りの金額以上の追加料金は一切不要とのことです。
鳩は巣作りに一度成功すると住み着いてしまうそうなので、再発を防ぐ対応もしてもらえます◎
まとめ
幸せの象徴のキジバト。
我が家に来てくれた数日間、不思議なワクワクした気持ちにさせてもらいました。
今度やってくることがあれば、そっとしてあげようと思います。
残念な結果になってしまいましたが、卵のみを撤去したい場合は素人でもできましたので、注意して作業をすれば個人での撤去も可能だと思います。
参考になりましたら幸いです。